2010年06月06日
雨がくれたもの☆
「カナカナ」さんの2階、
「ロロ」で雑貨を見ながら、店員さんとお話していると、
次第に窓の外が曇ってきました。
「降りそうですねえ」なんて言っていると、
その一瞬のうちに、それはやってきました。
「雷」さん・・・。
ピカッと光ったと思ったら、次の瞬間ものすごい雷鳴がとどろきました。
はじめは雷だけだったのですが、
わたしが井岡さんとお話させていただいてる間に、
とうとう降ってきました。
それも、バケツをひっくり返したようなどしゃ降り・・・。
雨が降ることなど、微塵も考えていなかったので、
もちろん傘など持ってるわけもなく・・・。
そしたら、
カナカナのスタッフさんが、「使っていないものがありますので」と、
白いビニール傘を貸してくれました。
優しいお心遣いに、
何度もお礼を言ってカナカナさんを後に。
これで大丈夫!なんて思いながら、
勢いよく歩きだしたものの、
あまりの豪雨&雷に恐ろしくなり、
カナカナさんから数十メートルほど先にある
「遊悠工房」さんというお土産屋さんで雨宿り。
挫折早っ(笑)
店内には、奈良限定のポストカードや手拭い、
色とりどりの手作り飴などが所狭しと並べられていました。
それらを眺めながら、どうしようかと途方に暮れていると、
「すごい雨ね〜。よかったらちょっと休んで行かれたらどう?」
お店の方にそう言っていただいて、
お言葉に甘えて、休憩させてもらうことにしました。
いろいろお話させていただいていると、
その方はお店のオーナーさんではなく、
お友達の方で、オーナーさんはというと、
お店に来られた方が気分が悪くなったとかで、送ってあげたのだそうで、
代わりにその方が店番を任されたのだそう。
それから程なくして、
オーナーさんが帰ってこられました。
このオーナーさんがまた明るい方で、
「見てみて〜すごい雨〜!」って、子供みたいにはしゃいでらっしゃいました。
それまでは、あまりの雨に、戸を締めていたのですが、
オーナーさんは「誰かが雨宿りしたいかもしれないから」と、
ほんの少し戸を開けていました。
わたしは出して下さったお茶を飲みながら、
あぁ、わたしはきっと奈良のこうゆうところが好きなんだと思いました。
雨は時々、小雨になったかと思えば、
横殴りの大雨になったりと、
一向に止んではくれませんでした。
いつまでもお邪魔してるのも悪いので、
「あの、そろそろ行きます。」と、
意を決して、お店をあとにしました。
ならまちを抜けると、
すぐに「もちいどの商店街」という通りがあり、
そのアーケードの中をずっと通り抜けると、駅にたどり着けます。
商店街でお土産を物色しているうちに、
雨はすっかり上がっていました。
同時に、夕暮れもそこまで来ていました。
もし雨じゃなかったら、
もっといろいろ見て回れたかもしれない。
でも、雨が降ったから、
わたしは人の優しさに触れることができた。
また一段と奈良というまちを好きになった。
雨がくれた贈り物。
帰りの電車の中から、沈んでいく夕日を見ながら、
絶対にまた来ようと心に決めていました。
おわり☆
Posted by よみぃ at
23:11
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